高齢者の鼻血!最新の対処方法を調べてみた!

こんな時、あなたならどうしますか?

昨日、帰宅時に地下鉄の出口付近で私の目の前で高齢の男性がタクシーを捕まえようと車道に出ようとしていました。しかしその方は歩道との段差に気づかず踏み外し、車道側に思いっきり転倒!顔面からモロにアスファルトに打ちつけられてしまいました。

目の前で起きた事象にびっくりした私は男性に駆け寄り、とにかく車道にいては危険、と後ろから来る自動車に合図を送りつつ、男性の散らばった荷物を拾い、歩道に引き上げました。

その際、男性は歩くのもままならず、引きずるように移動したのですが、その時には周囲にいた通行人のみなさんも集まってくれ、救急車や駅員さんを呼んだり、ティッシュを提供してくれたり、手伝って下さいました。

男性は鼻血が次から次へと溢れ出し、メガネに当たった鼻りょう部分からもたくさん出血していました。大量の出血が道路に点々と血溜りをつくり、通り過ぎた人達はかなりぎょっとしたと思います。幸い、救急車も駅員さんもすぐに駆け付けて下さり、男性は無事、担架で運ばれて行きました。

ところで、私はもう長いこと身近で「鼻血」に遭遇する場面がありませんでした。

それで、「ハテ?鼻血の時ってどこを押さえたらいいんだっけ?」

「昔は上を向かせていたけど、今はそれはダメと言われてるんだよね?じゃあ、どういう体勢をとらせたら良かったのかな?」などなど、疑問が湧き起こったので、いい機会なので特に高齢者の場合の鼻血の処置について調べてみることにしました!

鼻血の止血法

ここはやはり救急救命室から教わりましょう。

1.まず落ち着いて座ってもらう

2.座った状態で軽い前屈みの姿勢をとる

3.両側の鼻翼を強く押さえる(※鼻翼~小鼻のこと)

4.この状態で15分間、押さえ続ける

5.口の中に垂れてきた血液は口から吐き出す(飲み込んでしまうと気分が悪くなる可能性があるため)

参考:東京ベイ浦安市川医療センターER

よし。男性にとってもらった体勢は合ってた。ほっ。でも強く押さえる部分が鼻の付け根か鼻翼かで迷って、結局どちらも中途半端だったかも。

止血のポイントは押さえ続けることだそうです。15~20分間は指を離さず押さえ続ける。しばらくして再度出血してまった場合は、もう一度15~20分間押さえること。

これは他も色々調べてみたところほぼ同じでしたので、これが最新というか、現在行われている「鼻血止血法」と言えるでしょう。

あと、なんとなく冷やしたら早く止血されるイメージが…。

でも、調べてみたらそれも覆りました!

冷やさない!体が冷えると血液は固まりにくくなる

国際医療福祉大学三田病院救急部長の志賀 隆 先生はこうおっしゃられています。

鼻からの出血を止めるために、首の後ろを冷やそうとされる方もいらっしゃるでしょう。しかし、私は鼻血症状を呈している患者さんの体を冷やすことはおすすめしません。

私たち救急医が、大量出血している患者さんに対して最初に行う処置のひとつに、「保温」(体を温めること)があります。なぜなら、体が冷えていくことで血液の凝固機能は落ち、出血は止まらなくなってしまうからです。

“体温が下がると血は止まりにくくなる”と覚えていただき、鼻血が出たときも冷やすことなく正面を向いて圧迫止血してください。

メディカルノート

そうなんだ~。冷やした方がいいのかと思ってた~。とにかくただひたすら圧迫しなきゃ、なのね!

それと、悩みどころなのが↓コレですよね。

鼻血で救急車を呼んでもよい? 

以下、同じく志賀先生。

鼻血のリスク「致死的な出血」「重度の貧血」

目安として、前述した20分間の止血を2セット行っても鼻血が止まらない場合は、救急車を呼んでもよいのではないかと考えられます。「たかが鼻血」と考えて躊躇される方もいらっしゃるかもしれませんが、特に高齢者の場合は鼻から致死的な量の血液が出ていってしまうこともあります。

また、たとえば土日祝日などで耳鼻科が開いておらず、大病院も新患は受け付けていないという地域もあります。このような状況下で病院を探している間に、ヘモグロビンが1ケタ台、正常値の半分以下になる高齢の患者さんがいるのも事実です。

特に、抗凝固剤(イグザレルト、ワーファリンなど)や抗血小板剤(アスピリンなど)を服用されている方は出血のスピードが速く、危険な貧血状態に陥りやすくなります。

メディカルノート

※志賀先生は圧迫時間を20分にしています。

前述の東京ベイ浦安市川医療センターERでも同じことをおっしゃって下さっています。やはり「鼻血で救急車を呼んじゃってもいいかしら?」と悩む方が多いということですね。

特に高齢者は不整脈やその他の治療で、血液が固まりにくくなるお薬を内服しているケースが多いので、止血もしづらく危険なんですね。

今回、私の遭遇したケースでは顔を地面に強打していて、大出血が止まらない上に脳外科的にも心配でしたので即、救急車を呼んで頂きました。その高齢男性はお一人で不安でしたでしょうけれど、通りがかった通行人みんなの連携プレーで速やかに病院へと運ばれて行きました。その後の回復をお祈りいたします。

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ところで、鼻つっぺって?

よく子どもの頃、鼻つっぺをして鼻血を止めていましたが、それは現在は変わっているのでしょうか?昔の家庭の医学の常識が今って180°変わっていたりしますよね?傷は乾かせ~とあんなに言われていたのに、今では真逆のウェット療法になっていたり…。

前述の志賀先生によりますと、病院で止血する際にも「パッキング」といって鼻に詰め物をするそうです。しかし、使用するのは繊維の残らない医療専用のもの。家庭でティッシュや綿花などを詰めて、その一部が鼻の中に残ったままになると、それが感染症の原因になることがあるそうです。外す際には細心の注意をして下さいね。

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鼻血が止まった後は

入浴や運動などの血の巡りが良くなる行動や、鼻をほじるなどは控えましょう。再出血は避けたい!!

病気のサインのこともある?

・カラダのどこかにあざが現れている

・止血を正しく行っているにも関わらず出血が続く

・歯肉など、鼻以外の部分からも出血している

これらの症状は危険な病気のサインかもしれないので、すぐに病院を受診するよう、志賀先生は促しています。

高齢者の鼻血 まとめ

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さあ、これでいつ何時、目の前に鼻血で困っている人がいても躊躇なく落ち着いて対処できる自信がつきました。

子どもや成人の鼻血の場合は鼻翼を15~20分間圧迫して、それでも止血しなければ再度15~20分しっかり圧迫することで殆どが止血するそうです。

しかし、高齢者は血液サラサラの内服をしている方が多く、鼻血でも貧血に陥る危険性があるのですね。要注意です。

それと余談ですが、医療従事者の友人から以前注意されたのですが、血液は素手では触らない、が鉄則だそうです。今回、そのことも頭に浮かんだので、ティッシュは分厚い束のままで使用し、救急車を見送った後はすぐに駅のお手洗いで手をしっかり洗いました。これも自分の身を守るために覚えておきたい大切なことですね。

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